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クリニック開業Q&Aその5.「診療圏調査」

Q.  私はもうすぐ40歳になりますが、同僚たちが開業するようになり、「そろそろ自分も開業を」と考えるようになりました。しかし、正直なところ開業の不安はあります。開業しても大丈夫だろうか・・やっていけるのだろうか・・と。診療所の現状について、教えてください。

 

A.  診療園調査は、開業場所の選定をデータ面から検証する作業であると同時に、事業計画を作成する上での見込患者数を算出する資料となります。
 
<診療園調査>
  1. 情報の収集(町丁別人口統計他)
  2. 現地調査(地域を歩き把握します。特に競合となる医療機関の情報を入手する)
  3. 診療圏マップ作成(地図に開業予定地と競合医療機関等をプロットします)
  4. 診療圏の設定(自院の診療圏を設定します)
    ○例えば都市部における内科診療所の場合、主要な診察園は概ね半径500~1000mの範囲内。
    ○特殊な診療科の場合や郊外であれば、当然上記の範囲は広がります。
  5. 患者数の推計
    ○設定した診療圏内の人口に受療率(人口10万人当りの1日当り推計患者数)をかけて計算します。
    受療率は、厚生労働省が3年に一度行う「患者調査」の結果をもとに、傷病別、性別、年齢別などに計算されます。
    「診療圏内推計患者数=診療圏内人口/10万人×受療率」
  6. 見込患者数の算出・総合判断
    ○算出された患者数は、他に競合する医療機関が全くないことを想定した場合の、診療圏内の潜在的な患者数を意味します。
    大病院など診療圏外に患者が流出していたり、診療圏内に同様の診療科がある場合には、これらを割り引いて、最終的に
    開業後の自院の見込患者数を算出できます。しかし、これはあくまでも目安ですが、これを「目標」に考えることが重要
    なポイントです。
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