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クリニック開業Q&Aその6.「開業形態」

Q.  開業予定地の地主さんが、当初土地を売ってもらえるとの話だったのですが、「当面は資金が大変だろうから“借地”でも“建て貸し”でもいいよ」と言っています。借地と建て貸しでは何がどう違うのですか?私はどう判断すればよいのでしょうか?

 

A.  以前は、開業と言えば「自己所有地もしくは借地に戸建て」というのが一般的でしたが、最近では都市部を中心に「ビル診」「借地」「建て貸し(リースバック)」「医療ビル」などの開業形態が増えてきています。それらをまとめてみると、次のようになります。(どの開業形態が最も優れているというものではなく、診療内容や自己資金の状況、メリット・デメリットを考慮して適切に選択する必要があります。)
 
<診療園調査>
  1. 戸建て(所有地・借地)
    メリット・・・建物のデザインが自由
    デメリット・・初期投資が多額になり、借入金も多額になる
    初期投資・・・建物建築費用地
    継続負担・・・税金・保険料・修繕費・借入金の返済負担
  2. 建て貸し(リースバック)
    メリット・・・建物のデザインが自由で、かつ初期投資も比較的小額
    デメリット・・長期契約で家賃が高く、長期的に見れば割高
    初期投資・・・敷金、建設協力金、内装他
    継続負担・・・家賃、内部修繕費他
  3. ビル診
    メリット・・・初期投資が少なく、場所により集患面で有利
    デメリット・・一般的に狭く、制約が多い(駐車場の確保)
    初期投資・・・敷金、内装他
    継続負担・・・家賃、内部修繕費他
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