クリニック開業Q&Aその10.「リース活用」
Q. 先輩の医師から「医療機器はリースが楽でいいよ」とアドバイスされました。この点をどう思われますか?
A. リースとは、医療機器や設備などをいったんリース会社が購入して、これを医療機関に賃貸するものです。特に担保が不足して充分な借入れができない場合に、それを補う手段としてリースを検討することが多いように見受けられます。メリットとデメリットとしては、次のようなことが考えられます。
○リースのメリット
- 担保や保証人が不要で、借入れより手続きが簡単
- リース料は毎月一定額で、コスト管理が容易
- 減価償却費の計算や資産税・保険料の支払いが原則不要
○リースのデメリット
- 中途解約ができず、最後まで支払い続ける必要がある
- 一般にリース期間は短く、据置期間もないため、新規開業時には資金繰りを圧迫する可能性がある
- 特別償却などの税法上の恩恵を受けられない
「担保が不足であり、計算が簡単で分かりやすいという点では、リースは非常に便利な制度です。しかし、その一方で、安易にリースに頼りすぎると、毎月のリース料負担が経営を圧迫することにもなりまねません」。
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