クリニック開業Q&Aその12.「 情報化への取り組みについて」
Q. 最近では、レセプトやカルテなどについて、診療所においてもコンピューター化しているところが増えてきているようですが、その動向を教えてください。
A. 厚生労働省の保険医療情報システム検討会から「保険医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」の最終提言(平成12年12月26日)が発表されています。提言によると、医療情報システム構築のための達成目標は以下の通りです。
- 電子カルテ
・平成16年度まで(全国の二次医療圏に少なくとも1施設は電子カルテシステムの普及を図る)
・平成18年度まで(全国400床以上の病院の6割以上に普及。全診療所の6割以上に普及)
- レセプト電算処理
・平成16年度まで 全国の病院の5割以上に普及
・平成18年度まで 全国の病院の7割以上に普及
また、政府のIT戦略本部発表の「e-japan戦略II」(平成15.7.2)では、「先導的取り組みによるIT活用の推進」の1項目に「医療分野」の取り組みを掲げ、以下の内容が盛り込まれています。
- 患者基点の総合的医療サービス、継続的治療等
- 医療機関の経営効率と医療サービスの向上
- 診療報酬請求業務の効率化
○レセプト等のIT機器は、業務での活用はもちろん、医療の質や患者サービスの向上等においてもたいへん重要なものとなっています。開業当初より、これらの動向を理解し、積極的に情報化に取り組まれることを検討してはいかがでしょうか。
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